NPO法人
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(旧)コミュニティ共有くまもとは この度「NPO法人情報共有ネットワーク」へ名称変更いたしました。
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2012/9/28

NPO法人「元気ば届け隊」くまもとさんのご紹介

NPO法人「元気ば届け隊」くまもとさんのご紹介 
2012年09月28日 17時27分53秒
テーマ:創造・共生 
 
この9月、熊本に新しいNPO法人が誕生しました。 NPO法人「元気ば届け隊」くまもとさんです。 下は5月6日の新聞記事。昨年の2月から、熊本県上益城郡御船町にある地元のタクシー会社(有)御船タクシーさんhttp://www.mifunetaxi.com/ が社内に支援事業部を立ち上げられ、一年以上の準備期間を経てサービス提供を開始された日の取材記事です。 
 
 
 
設立者(理事長)である(有)御船タクシーの森永専務から私にNPO法人化のご相談を頂いたのはこの取材の直前4月のこと。すでに地元企業のお力添えを受けて事業を開始されてからのことでした。 お話を伺う中で、ここに至るまでの思い、日々の地道な準備活動、そして崇高なミッションに、私は心から尊敬の念を抱きました。

以来、正式にサポートのご依頼を頂き、早速5月から設立申請のための骨格づくり書類作成を通して森永理事長との密接なお付き合いが始まりました。熊本県での2ヶ月間の縦覧期間を経て9月10日に設立を迎えられました。

森永理事長の設立のきっかけは、ご自身の職業体験です。御船町というところは熊本県の中でも過疎化が進んだ山間部に跨って位置しており、独居高齢者世帯がたくさんあるところです。 路線バスも次々廃止となっていき、栄えるのは町の中心部ばかり。近年では大型量販店が何件も町中心部に隣接して立ち並び、そこから離れた集落には商店が消えてしまっている町です。

お年寄りが出かけなければならない病院と買い物はタクシーを利用するしかありません。
そこに長年地域貢献されてきたのがタクシー会社です。 
 

★熊本県上益城郡御船町 
ここで私は6年間(2000-05)朝日生命の職員として過ごしました。 この場所は私を保険人に育ててくれた場所です。 奇遇にも森永理事長のお母様と当時ご縁を頂いています。今回はシンクロ物語です。

専務である森永理事長はおっしゃいます。

「お年寄りが限られた少ない年金から生活必需品の買い物のために、三千円から四千円のタクシー代を払われる。それを受け取る回数が増していくたび胸が痛んだのです。」

「もちろん売り上げは生活のために欠かせないもの。しかしこの現実を“売り上げ”として喜べる自分がいない。」

「この現実は何とかしなければ次世代まで延々と続いていく。明日はわが身。誰もこの問題に関係のない人はいない。」  と。

そんな事を考えながらお仕事をされていたある日、御船町にあるご実家のご近所の方の孤独死という出来事に遭遇されたのです。買い物弱者支援も必要だけれども、何より必然に迫られていると感じられたのは「高齢者安否確認」だったそうです。

なんとかできないものか…。

真剣に考えを巡らせ、独自の活動で町中の独居高齢者のお宅を一件一件情報収集し、支援の必要性をお持ちの世帯調査を仕事を割いてまとめあげられています。 もちろん自治体にも何度も足を運ばれていますが、このお話を同じ思いで受け取って下さったのは、長年地域で貢献されてこられた地元商店さんでした。色々拝見しましたが、地元商店さんの協賛は実に真心のこめられたものでした。

お話を聞く時間の中で、このプロセスのご苦労がいかに大変なものであったか、私にはリアルに伝わってきました。 高齢者が支払われる買い物支援のサービス料金は1回500円です。様々な経費を考えたときに誰でも赤字ということが理解できます。

信じられないことですが、現在のところこのサービスは(有)御船タクシーの社員さんが自腹を切って賄われているのです。 このようなところにこそ公の助成金が用いられるべきではないか…。ここを何とかするためのNPO法人化ですが、しかし社会の現実はとことん歪んでおり厚い壁がそびえ立っています。

助成金・補助金の支払われるしくみを聞くために、微力ながら8月に県の関連部署にお供させていただきました。もちろん返答は充分心得ているものの、あらためて「社会のひずみ」を目の当たりに感じざるを得ない時間でした。

県は町と対で取り決めを行いますので“町”を通してからと言われます。しかし支援事業には分類があって他の分野では“国”から下りてきていることだから…という回答が返される場合もあります。

例えば“男女共同参画”という支援事業です。これは国の施策によって内閣府から地方自治体にソーシャルビジネスの斡旋という形でお金が下りている事業で、助成金額が非常に大きいものです。男女共同参画事業というものの事業内容について県に質問をした場合、「国の方針ですので」という一点張りの回答が県からは戻ってくるのす。実はこれは私の体験です。実際に内閣府を訪ねてお話を伺うと、地方に下ろすのは大きな施策の枠組みと予算で詳細は「県単位です」と言われます。 

 
どこにも責任の所在のない、魂の入っていないお金がぐるぐる日本中を回っている…、
これが現在の社会の実態です。姿を見せない権力者がコンピュータの中にお金を作り、世界で一握りの印刷係に紙幣を印刷させてきたのです。省庁に勤める人が悪いわけでもなく、県で日々仕事に従事する人が悪いわけでもありません。

国会議員・地方議員が悪いのか、一概にそうだとも言い切れないのです。社会の中で被害者と加害者、これはコインの表裏と同じで表裏一体であると私は思っています。 ただ、大切なのは「知った」ときの自分の判断基準です。受動的な姿勢の人間の数が大きな集団となっていったとき、その傍観者の姿勢が大きな被害の火種となる場合が多々あります。

少々抽象的な表現で意味がわからないという方もあるかもしれませんが、少数の傍観者が一人の被害者をつくる、とでもいいましょうか。 これまでの世界ではある意味これでなんとか社会が回っていたわけですが、しかしこれからの世の中ではそうもいかなくなると私は思っています。

人一人がある現実に直面し「自分には何にもできないから見なかったことにしよう」と思ったとします。しかし、その心中には罪悪感が少なからず残ります。それが集合意識になったときどんな現実が繰り広げられるか…。 そうです。今の世の中がまさにそれです。

その真っ只中ではないでしょうか。
苦しみは人のものだと思っていたら自分もその中にいるということに後に気付くわけです。

今、世界中で起こっていることは一人一人の意識の目覚めです。それはこの世の中は犠牲者の上に成り立っているという地球の現実です。多くの人が世界の真実に気付き始めました。

ベンジャミン・フルフォードさんがよく用いられる表現に「目覚めの津波がくる」というものがありますが、まさに今その予兆のときだと私は感じています。 しかしその目覚めをどのように表現したらよいのかわからず時間をもてあましている自分に焦りさえ感じている人が多くなりました。私も時にそういう境地に陥る瞬間と闘っています。

人は独りでは何もできないと感じてしまうからです。

しかし、この社会には常に「強者」と「弱者」が存在していて、その現実を目の当たりにする場面は日々に満ちています。人が困っている人を見てしまった時、その現実社会を垣間見てしまった時、自分に何ができるか、それを人は直感で探ります。「役に立ちたい」「必要とされたい」それが人間の本能です。

人は職業を通じて霊的成長をする生き物です。もちろん主婦業も母親業も嫁業、学生・児童もそれは立派な職業に属します。人間のおつとめです。そして真剣に人が職業に打ち込んだ時、何らかの障害に突き当たります。人生の壁です。

そこには必ず社会の中の理不尽な現実がからんでいます。
その時が自分の人生を新たに創造するきっかけの時ではないでしょうか。

人があるビジョンを抱くとします。ここでいうビジョンとは、もちろん「自分の欲望の満たされ」という「個人の願望実現や心の問題解決」とは違うものです。ビジョンには形がありません。個人が抱く無限のもの、しかも定まっていないのでぼんやりした流動的なものです。

私の仕事は「その方の願望実現のお手伝い」、これは美しい表現で、一見「夢の実現屋さん」という非常にメルヘンチックな響きに捉えられがちですが、中身は全く違います。ストレートに表現すると「問題解決屋」です。むしろその表現の方が自分の仕事を端的に表した言葉だと感じています。

それを現実にする。形に表して現実に現していく。その時に同時に現れ出るのが心の障害物+現実の障害物です。そこをくぐり抜けて「今までになかった新しいものを創りあげる」、この時のお手伝いが私の仕事です。

今に満足していたら人はビジョンを描くことはできません。「もっと改善できないものか」人がそれを真剣に考えるとき進化の過程に一歩踏み込むことになります。ですから、その方の明確なビジョンがなければサポートという仕事は存在しません。

しかし実のところ大切なのはビジョンの元です。
その願望は「何のため、誰のために」…、そこに脈々とわきおこる感情、消えない利他愛が真の自己愛です。それが見えたときにどんな障害も倒していくエネルギーに背中を押されます。そして想いは現実となって目の前に現れるのです。 
 

 
 この場をお借りして(有)御船タクシー様へ
設立おめでとうございます。 今回は私に厚い信頼のお気持ちを寄せて頂きまして誠にありがとうございました。この度のコンサルをご依頼頂きました時間の中で、多くの学びの機会を頂戴致しましたこと重ねて御礼申し上げます。今後はNPO法人「元気ば届け隊」くまもとさんに私の方が色々教えて頂くことも多々あると思います。微力ながら今後も何かのお役に立たせて頂けましたら幸せに思います。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。 ご繁栄とご発展を祈念いたします。
感謝・緒方章江